4月22日(月)夜の8時に新商品をアップしました。
今回は去年から溜まっていたお品たちをやっと出すことができます。
まずは白い食器から・・・
レリーフとリムのカットが非常に美しい、ファイヤンス製のお皿です。
窯はランベルヴィレーというフランスの北東、ローレーヌ地方の窯です。
窯と言ってもフランス国営のマニュファクチュールと呼ばれる窯ですから、伯爵が経営に関わっていた品のある食器です。
1738年に国営の窯を設立する許可をもらったのが始まりです。
代々引き継がれてきた窯も、主人が亡くなり、未亡人も亡くなると息子の代で窮地に追い込まれます。
そこで、村のメノンヴィル伯爵が経営を助けたという訳です。
それで、このお皿Menonville a Rambervilersの刻印があるんですね。
ランベルヴィレーという村のメノンヴィル伯爵が経営に関わっていた数年間1849年頃までのお品です。
このお品は、パイプを作る際に良く使われていた白い粘土状のまたはカオリンを含んだ土Terre de Pipeで作られています。
Terre de pipeを使った陶器はクレイユなどでも見られますが、やはりきれいな素材ですね。
左側が今回の商品、ランベルヴィレーのお品。
右側は既にグルニエ・イデコで紹介した事のあるポントシュー窯のお品。
裏を見ると18世紀のものとは違うのが分かります。
左側のランベルヴィレーの19世紀のお皿は、きちんと土台のような脚が付けられ、刻印もくっきりとしています。
それに比べ右側のポントシューのお皿は、ぽってりとしていて素朴でかわいい作りです。
模様の違い。
左下がポントシュー、右上がランベルヴィレー。
花形リムのカットの仕方も違います。
そして、19世紀初めのお品、クレイユのオクトゴナル。
次に、黄色い食器・・・
このきれいなオークルのお皿たちは、オートプロヴァンス地方の窯で作られたファイヤンス製のお皿です。
釉薬のこの濃いはちみつの様な色、オークルは南仏の土から採掘した顔料の色です。
数枚ご用意があります。
一枚だけ、オーバルタイプのラヴィエもありますよ~。
上の写真はサヴォワ窯のものです。
サヴォワ地方は南東の山間に位置する地域です。
サヴォワ陶器は、この黒っぽいこげ茶、茶色、黄色、緑などのの釉薬が特徴です。
山間の普通の家庭で使われてきた食器たちは、地元の人にはなにもめずらしい物ではありませんが、サヴォワのアンティークはフランス人の中でもコレクターがいて結構な高値になっています。
大変古い物のようです。
耳付きのボウルは、ブイヨンスープやポタージュを召し上がる際に使われていたのでしょう。
番号の「14」はなんの意味があるのかは不明です。
ご存知の方教えてください!
色違いもあります。
とても味のあるお品たちです。
そして最後は黒い食器・・・
これはクレイユのものなんです。
黒い食器なんて、めずらしいですね。
1810年ごろのお品です。
光が当たるとレリーフ状になった側面の陰影がきれいです。
クレイユの刻印。
食器界の”黒い宝石”と言っても過言ではありません。
ウェッジウッドのアンティークでも似たようなデザインの黒い玄武岩で作られた作品を見ることができます。
それもそのはず、当時のクレイユの監修者はイギリスから来たウェッジウッドの弟子についていた方なんです。
同じようなデザインが多いのもそういった理由なんですね。
クレイユの黒いシリーズはコレクショナーにも人気があり、数があまり多くないのでこちらも高値が付けられています。
博物館にあってもおかしくないお品なんです。
今回は、カップ&ソーサーが2客、小皿を2枚用意いたしました。
ではごゆっくりご覧ください~。
http://ideco.ocnk.net/
※ 4/26の夜~5/5まで留守に留守にいたします関係また、日本もゴールデンウィークに入り、フランスからの発送がゴールデンウィーク明けになる事が予想されます。
またその間、オンラインショップでお買い物は出来る状態ですが、お返事が遅れる可能性もございます。
お急ぎの方にはお勧めいたしません。
あらかじめご了承くださいませ。
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