見たい見たいと言っていたのに、前回この教会が見つからなかったという。
ルイーズブルジョワの作品は日本でも見られます。
六本木の蜘蛛は彼女の作品です。
この蜘蛛はいろんなところにいて、南仏のワイナリーでも見ることができます。
話が飛んでしまいますが、このワイナリーでは安藤忠雄氏の設計したメインの建物やチャペルなども見られます。
今回はボニューで散策する時間がたくさんあって、たまたま私が看板を見つけてたどり着けることになりました。
看板たって、こんなのと、村の外周道路沿いに1枚あるだけで、見つけるのはかなり難しいです。
リュベロン地方の有名なボニューですが、ルイーズブルジョワに興味がなければ、この教会の存在を知らない人がほとんどだと思います。
村の下の方にぽつねんとある、教会。
入口の前まで行ってみると。。。
なんと。。。
閉まっていました!Σ(゚д゚lll)ガーン
隣の家から出てきたムッシュがいたので、この教会がルイブルジョワの・・・?と聞くと。
「そうですよ、でも今は閉まっているんです。いずれにしても予約なしには入れないんですよ」と教えてくれました。(T_T)
公開しているのは7月と9月だけなんだそうです。
私たちが行ったのは8月。。。
そうか、残念、でもまた来ればいいね。
と言いかけたところ、ムッシュは「中見てみたい?」って言いはじめました。
え、ムッシュ隣のおじさんでしょ?
と思ったら
なんと
管理人さんでした♪(笑)
ラッキー!
中に入るとガラーンとした空間に、椅子たちとルイーズブルジョワの作品がいくつか置いてありました。
個人の教会だと言っていたような気がしましたが、ルイーズブルジョワに作品を頼んで、ボニューまで来てもらう予定だったらしいんです。
でもすでにこの教会に作品が運ばれた際には、かなりの高齢で来ることはなかったんだそうです。。。
作品には力があるというか、ルイーズブルジョワの屈折した人生の憎悪と愛がまざったような。
憎悪は間違いかもしれません、苦悩と愛がまざったような。。。
そこから力が生まれるんですね。
ユダヤ人、お父さんの愛人、でもお母さんには内緒、などの辛い時期を経て、ニューヨークに移り住み、アメリカ人となったフランス人女性です。
作品の蜘蛛を見るとそんな事が頭をよぎります。
あ、蜘蛛がいました!
ちっちゃい!
笑
この教会にあったのは、
とてもかわいいルイーズブルジョワの蜘蛛でした。
十字架もルイーズブルジョワの作品。
よ~く見ると横の棒は手でした。
くるっと一周していいよと言うので、お言葉に甘えて後ろからも写真をば。
右っかわにドームガラスが置いてありました。
中にはルイーズブルジョワのイメージするマリア像。
普通の肌よりもピンクがかった肌の色が印象的な。
腕にはイエスを抱いています。
聖母マリアにはちょっと程遠いイメージです。
キリスト教の人にはちょとショッキングかもしれませんね。
教会の扉。
ちょっと、重い気分にはなりましたが、アートを好きな方にはおすすめ。
そしてこんな田舎でルイーズブルジョワの作品が見れるってすごいと思います。
この教会は、窓が小さいのにもかかわらずまぶしいくらいに明るい光が入り、キーンと張り詰めた空気でした。
スピリチュアルな。
外に出てほっと一息、ビールでそんなスピリチュアルな空気も吹き飛ばされてしまいました。笑
ああ、おいしかったセミの絵の付いたビール。
シガル(セミ)のビール♡
セミが入っている訳ではなく、爆
南仏の幸運のシンボルのセミがロゴになっているんです♪
ルイーズブルジョワ
ルイーズブルジョワの教会
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