こんな悪戯っぽいキューピッドのお皿は初めて見ました。
クレイユモントローの1880年頃のお皿です。
的めがけて矢を放っているキューピッドたちは、なんだかニヒル(笑)ですね。
子供の顔をして何かを企んでいるよう。
恋愛は人間の思い通りにはならない、まるでこの子たちに操られているような。
Folie du Coeurと言うタイトルの小説の扉絵として使われたイラストではないかと思います。
同じ天使、キューピッドでも今度は青年の姿をしています。
周りを女性に囲まれながら。
シーっ!秘密だよ、みたいな。笑
なんだか悪戯な天使です。
お茶目ですね。
女性たちはまるで「誰に矢を放ったの???」と騒ぎたてているかのよう。
1810年頃のものとは思えないウィットに富んだイラストです。
子供ではなくギリシャ彫刻のようなしっかりした体系の天使とヒラヒラときれいな衣装をまとった女性たちが素敵です。
周りの鷲のエンブレムもまた素敵。
そして、この穴あきのプレート2枚。
一体何の水切り用のプレートだったのでしょうか。
デザート用チーズ、フェセルの水切り?
それとも温野菜用?
シミがあるので、野菜か果物に使われたんだと思いますが、おそらくこの下に水を受けるボウルかなにかがあって、そのの陶器の付属品なのではないかと思います。
鍋敷き、じゃあもったいないでしょうか。
1810年以前もしくは1810年頃のものになり、プリントがまだ釉薬の上にされている時代なんです。
強く擦ればいずれは剥げてしまうので、なるべく傷めないように使っていただきたいと思います。
プリントは剥げても、キズやカケなどの風化が見られても、素敵なものですよ。
しかも19世紀初期の貴重なものです。
鷲のエンブレムやら、なにやら格調の高そうなお品です。
渋い雰囲気のグリザイユ、いろいろあって面白いですね。
どんな風に使いましょうか。
以上のお品物は近々グルニエイデコのオンラインショップにお目見えいたします。
グルニエイデコのオンラインショップ
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