2015年4月16日

ボルドーの装飾芸術美術館 17世紀と18世紀のテーブルアート展

Musée des Arts décoratifs et du Design de Bordeauxボルドーの装飾芸術デザイン美術館 
名前が長くて覚えられませんね。笑

とにかくこの美術館へ行きたかったのは、17世紀と18世紀のテーブルアート展が特別展として開催されていたからです。



 フランス語でArt de Tableと言うように、テーブルがキャンバスになったかのように美しい食器たちが配置されています。
これこそアート。

実はこの美術館の前に予約していたアンティーク食器を取りにいくことになっていました。
取りにいったのはいいんですが、コレクターさん宅ですから予約したもの以外に素敵なものがたくさんでてきて予定していたより時間がかかってしまいました。
しかも主人だけではなく義父母たちも一緒だったので、フランス人が集まると話が止まりません。笑

またお昼ご飯も、食べたラストランのサービスが遅い事!
遅いのはフランスでは普通なんですが、それにしても遅かった。。。

ガイド付きの見学なのに、時間に間に合わない!!!
と内心焦りながら、家族みんな内心焦りながらチラチラと時計をみながら、ウェイターを急かしながら。笑


ガイドさんのお話が始まってすでに20分経っていましたが、一緒に参加できる事になり、ホッ。(*^^*)
と言うか、自分の好きなことに義父母までを巻き込んでいる私もすごいなと思いながら。。。(^◇^)

とにかく参加した時点でガイドさんがお話していた事は、上のテーブル上の配置図を基に今回の展示を再現したんだそうです。
話途中で参加したので年代を聞きのがしてしまいましたが、これはどうやら18世紀の本で普段はボルドー国立図書館に所蔵されているようです。

 テーブルの上が華やかですね。
まるで宝石のような食器たちが並んでいるよう。
電気なんてまだないでしょうから、キャンドルの明かりだけでのディナー。

 グリザイユのお皿と思っていたのですが、モノトーンではなくちゃんと色が付いている陶器たちでした。
色のトーンが揃っていて素敵です♪
ナイフやフォークの位置が19世紀とは違いますね。
また、グラスがありません。
これはなぜかと言うと、お客様が席について食事を始めるころを見計らって冷えた飲み物を出せるように、グラスもグラスクーラーなるものがあり、直前までグラスを冷やしておくためなんだそうです。
グラスを冷やすと言っても、冷蔵庫のない時代ですから北欧から運んできて貯蔵しておいた貴重な氷を使っていたようです。

上の写真のように。
ワインクーラーのような形のクーラーにグラスを冷やしておくんです。
グラスを逆さまに入れています。

 これはまた大人数のテーブルアート。
意外とお隣さん同士の幅が狭いんですね。

 サロンにはハープなどもあったりして、なんて優雅な。

 こちらは常設展。
17世紀、18世紀の食器がずらりと。
ファイアンス製の食器。

 クルミの乗った食器。
その下にあるのは、トロンプルイユという技法の果物の模型が乗ったお皿のようですね。
この時代にあったのはきっと食卓を豪華に見せるためだったのでしょうか。
それとも話のタネに?

 その中に18世紀のデルフトのお皿もありました。
こんなの欲しいなぁぁぁ。。。
状態が良さそう。
などとガイドさんのお話を聞かずに好きなものをじっくり見る私。
失礼な。


スーピエール。


  これはポーセリン製のティーセット。
モノグラムも入って素敵な柄です♡

 あ!
ココアポット!
実際に美術館(むしろ博物館のようですが)でこういうのを見ると、感動しますね。笑
モリニーニョが刺さっています。

 これはお砂糖用のソープードルーズなる名前の道具です。
これでパウダー状のお砂糖をパラパラとかけていたのでしょうか。
ルーアンやムスティエなどの陶器だそうですよ。

 パニエ陶器♡
ボルドーに近いサマデ窯18世紀。

 ムスティエ。

 ルーアン。

 とにかく沢山の食器が展示してあります。

そして2階には。。。
 グリザイユのオクトゴナル皿がずらりと!

 色の付いた珍しいオーバル皿。
スーピエールのソーサーだったのかと思います。
レリーフも素敵に♪

 12角のドデカゴン皿はクレイユではなくセーヴル窯。
他にもショワジーやトゥルーズ窯など、びっくりするほどにいろんな窯が同じようなお皿を作っていたんですね。

 素敵なパニエはクレイユ。

素敵、、、すぎる。。。

 シャンデリアも素敵でした。

 家具も、壁も。

 全てが素敵、、、すぎる。。。



 グラスなどもありました。
これまた素敵。


 人数が少ない時はこんな感じなんですね。
それにしてもテーブルナプキンが散らばって、お行儀が悪いったら。
貴族だからなにしてもいいんでしょうけど。

 途中から申し訳なくて、義父母と主人にはカフェで待っていてもらう事にしました。苦笑
しかも私の携帯のバッテリーが無くなりかけていたので、主人の携帯を借りての撮影です。笑
私も好き勝手させていただいて、すみません。|д゚)



そしてこの博物館を後にしようと入口の写真を撮っていると、同じガイド付きの見学で一緒だったフランス人の女性が「特別展示のポスターの写真撮れた?」って話しかけてきました。
ガラスカバーがしてあるので反射して撮れませんけど、記念だから。と言うと「あなた日本人?」と。
おお~~、中国人に見られなかった♪と内心喜びながら話を聞くと、この女性福岡に3年ほど住んでいたそうで今はボルドー大学の先生らしいんです。
近々日本に行って福岡で講演するのだと言っていました。
セミナーなのかカンフェランスなのか良くわかりませんでしたが、テーブルアートについての講演だと言っていました。
とても親しみを感じて、もっと話したいわ時間ある?と言うので、さすがに主人と義父母を待たせたままカフェでお茶はできないので、(苦笑)その場で名刺交換して去りました。

良く日本へテーブルアートの講演をされるようなので、またいつか再会できると良いな。


 思わぬ出会いで、アンティークの食器をたくさん車に積んで。

また小さな村に寄りながら帰ります。
寒々しいモノトーンの景色の中から色を探します。







 窓にはレースやオーガンジーのカーテンが素敵にかけられています。
見られない為のカーテンですが、きれいだと逆に見てしまいます。


サビレた村も夏には賑わうんでしょうね。
早く暖かくな~れ。


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