2018年6月11日

嬉しいお便り♪ 未使用の陶器を使う際の目止めについて

先日のバルボティーヌ特集の際にツバメのピシェをお買い上げいただいたお客様からの素敵なお写真です♪


カラフルで美しいお花たちを活けてくださいました♡

爽やかな季節になり明るいブルーの水差しとお庭のグリーンがまた素敵ですね♪

と、

お水を入れた際に気が付かれたようなのですが、水漏れがしているのではないかとの事。
ヒビもなく、アクシデントの跡もない美品でしたので、水を入れて長時間おいてみることもなく大丈夫だろうと判断してしまったお品でした。



内側もこんなにきれいだったんですよ!
だからビックリ致しましたが、お話を聞いていて貫入から水が染みているかも、と思い「陶器を使い始める際に必要な事」をネットで調べてみました。

「目止め」と言うのだそうですね。
陶器のみで、磁器には必要がないようです。

米のとぎ汁で煮るなどは聞いたことはあったのですが、お恥ずかしい話自分では試したことがありません。
新品であれば現代の食器はセラミック製なので、目止めは必要なく、古いものはすでに使い古されているのでこちらも必要がない、からなのですが。。。



きれいに貫入が入っていますね。
これ、洗った際にパチパチと貫入が入る音が聞こえました。
パチン☆パチン☆という甲高い、まるで指でクリスタルを突いたときのような綺麗な音です。

新品みたいなものだからこれで普通なのかなと、思っていましたがやはり処置が必要だったようです。

またひとつ勉強になりました。



アンティーク食器のすべての商品が、と言うわけではないと思いますが、こういう陶器もあるのだという事です。

こちらのツバメのピシェは、わざと貫入が入るように作られた1930-1940年頃のものです。
当時の流行だったようです。
貫入を入れるために通常の陶器とは作り方に違いがあるらしいんですね。
その為ですべての陶器の貫入から水が染みるわけではありません。

でも流行、流行でないにかかわらず、貫入が綺麗に入っている陶器というのは美しいですよね♪



水色と2羽のツバメたちが元気に飛んでいる姿が可愛いピシェでした。




「アンティークなのに、きれい」なものは特に気を付けてチェックしてみようと思います❣

お客様はとってもお優しい方で、控えめに教えてくださって、こちらも助かりましたが、一部ご返金という事でご承諾をいただきました。
美品として販売してしまったので、やはりこちらも落ち度があったという事で。m(__)m


可愛いワンちゃんのお写真も送ってくださいました♪
ワンちゃん好きの方ならブログをご存知の方もいらっしゃるのでは?



2代目のロジャーちゃんです♪

以前のワンちゃんのお話は聞いておりましたが、2代目も同じ犬種の大型のワンちゃん。

嬉しそうですね♡
飼い主さんがとっても優しい事をよく知っているお顔です(*^^*)

花冠がとっても似合っています♡


☆☆☆


目止めについて

今さら聞けない…陶器の基本【目止め】

アンティークの陶器たちは、ほとんどの方が実際に使われているようです。

もちろん水差しなどの口に入れるのもを入れるのでなければ、全然使っていただいて大丈夫なのですが、アンティークの食器に関しては正直毎日使うものではないでしょうし、使うにしても乾き物やケーキのように敷紙のあるものを乗せていただく分には大丈夫だと思います。
でも、釉薬が剥がれたり、柄が擦れているようなものはお汁の出るもの、油を使ったものにはお避け下さいね♪

最近アンティークの食器を使う方が増えているように思います。

アンティークの食器は、使うとしても普段使いのように毎日使わない事、水に浸けっ放しにしない事、洗ったらすぐに拭き取って乾燥させることが大切です。
また電子レンジは使わない、漂白しないなども聞かれます。
食洗器については、汚れが取れたなどの利点もあるようですので、一概に使用しない方がいいとは言えないかもしれません。
漂白も効き目のあるアンティーク食器がありますので、私は稀ではありますが使うときがあります。

インテリアの飾りや、コレクションとして眺めて楽しんでいただけるのが一番理想的ではありますが、私もしているように、たまにお茶の時間に使って楽しむ、お客様を招いた際に使う、またクリスマスやお正月、記念日などに使う程度が一番いいのかなと思います。

やっぱり見せたいですものね♡

そして、アンティーク食器、飾って安全に使って楽しんでいただきたいと思います♡


PS:20世紀後半の電子レンジにも食洗器にも対応しているものは、普段使いしていただいても大丈夫だと思います。
それと全然違う事ではありますが、日本近隣国製のお安い食器も毎日使いにはご注意ください。

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