2017年8月24日

6年ぶりの ルピュイアンヴレ le puy en velay I

今年の夏は、前後の流れでここに行くのが便利だったのと、ずっと「もう一度観光してみたい」と思っていたルピュイアンヴレに行ってきました。
約6年の思いがかないました♪


前回行った時のブログです。
http://hideko-aix.blogspot.fr/2011/08/6164.html

この時は時間がなく、サンミッシェル礼拝堂まで登ることができなかったので、今回はこれが結構メインだったのです。


 車での到着は夜。
この日は6年前と同じようにホテルレジーナのレストランで食事しました。
取ったホテルもすぐ近く。
これもまた6年前と似ています。

上の写真はホテルレジーナの外装。
前回は人っ子ひとりいないレジーナでしたが、今回は満員。
平日なのに、夏休みだからでしょうか。
鯖のお料理をいただきました。


 魚なのに赤ワインを選んだ私たちに勧められたのはサンジョセフ。
美味しかったです。

 相方のデザート。

 私はフルーツサラダで軽めに♪
この前からバカンスですでに他の場所でレストラン三昧だったので、軽めに食べたかったのです。

 

夜はルピュイの町中のモニュメントにライトアップが映し出されるというので、この日は1か所だけ見ておきました。

 市庁舎の壁にこうしてビデオ方式でのライトアップがされるんです。
ここだけではなく、劇場、ノートルダム、サンミッシェル礼拝堂のある岩山など、それぞれに美しかったです♪

翌日の朝。
まずはノートルダムに向けて出発。
ルピュイは道がパヴェ(石畳)が多く、坂や階段も多く、たくさん歩くので疲れます。
サンティアゴデコンポステーラの巡礼者なみに歩かされます。


 ルピュイはレースでも有名な街。
あちこちにルピュイレースを販売しているお店があります。
アンティークショップでもあったら面白いだろうなと思ったのですが、街の中にも周辺にも見当たりませんでした。(-ω-)

 キリスト教色の強いこの町、あちこちにキリストを膝の上に抱えた18世紀以前の古い形のマリア様像が見られます。


これはレプリカかもしれませんが、黒マリアがキリストを前に抱いている姿は19世紀にはもう見られなかったと思います。
ほっこりスタイルのマリア様。(笑)
 中世の街並みが素敵です。


 レースや刺繍ものを販売しているお土産屋さん。
 
 正面奥にはノートルダムデュピュイ。


 こんな道具を使ってレースを編んでいたのですね。
複雑すぎて何が何だかさっぱり分かりません。
複雑だからこそ、レースの学校があるんですよ。
おばあちゃんから教わった時代とはちがい、教わらないとやはりかなり難しいものなんでしょうね。
今はもちろん機械が編んでいると思いますが。

この道具も布は新しく張り替えられていると思います。
縁取りのテープやトワルドジュイのような生地がまた素敵でした。


 坂を少し登って振り返ると、噴水をかわいい家たちの素敵な景色。

 窓にはレースが。
特におしゃれしている感はないんですけど、素敵に見えます。
ゆがんだ壁と、モスグリーンの古い枠の窓。

 もうすぐ着くぞ~~~('◇')ゞ


古い門構え。
もうボロボロで誰も住んでいなさそうです。


写真さかさまになっていますが、ホタテのマーク。
サンティアゴデコンポステーラへ巡礼する際の通過地点ですので、こうして道しるべにホタテマークが付いています。

 こちらも古い木枠の扉に白い素地のカーテンがいい感じで配置されています。

中は暮らしにくいのだろうな~と思うのは、なんでも便利な日本に生まれ育ったから思う事でしょうか。
冬は寒そうですね。(笑)


 ドドーン!
ノートルダムデュピュイ💕

 振り向くと、こんなに登ってきたんですね。
きれいな景色が広がっていました。

 祭壇の奥にライトアップされた黒マリア様がいます。

 黒いマリア。
高さ72㎝だそうです。

 どうしてこんなに不気味なんでしょうか。
しかもキリストを膝の上に抱いているので、マントをかぶせるとキリストは顔だけ出して、なんだか不気味&奇妙な像です。
iPhoneで近づけるのはここまで、もっとアップで不気味さを見ていただきたかったのですが。

このグリーンのマントは夏の洋装なんだそうです。
季節ごとに着替えるんですよ♪

そして8月15日の聖母被昇天の祭日には、この黒マリア像は運び出され、お神輿のように担がれて街の中を歩き回ります。
これ見たかったのですが、8/15はマリア様の日、という事で義理母の名前にマリーが入っているのと、キリスト教の名前がない私(なくて当たり前なんですが)にマリーを付けてくれて、マリーイデコと呼んでくれる方が何人かいるんですよ。爆
それで、勝手にマリーの日は一緒に祝おうねと、義理母と一緒に過ごすことになっています。(笑)


大きな絵画がいくつかあり、いつもこれに目が留まるのですが。
フランス革命時に焼かれてしまった黒マリアを新しいものに交換される際の行進の絵だったかと思います。


 運んでいる人たちがこっちを見ているのはなぜなんでしょうね。
カメラ目線みたいな。(笑)

 ステンドグラスとシャンデリア。
ステンドグラスは古いものがあまり残っていなかった気がしますが、こうして豪華なシャンデリアなど見ていると、フランス革命の際にキリスト教(カトリック)は贅沢なものとして攻撃された理由が分かりますね。
平民は貧しく生きているのに、カトリックに携わっている人々の贅沢な暮らしが見て取れます。

 正面を見て左側にも小さな礼拝堂があります。
ここにも黒マリアがいます。


まだ洗練された美しいマリアさまではなく、イスラエルから来た肌の黒いマリア様、こちらのほうが現実に近いのかもしれません。
でもマリア様もキリストもこんなに真っ黒ではなかったとは思いますけど。
さすがに黒すぎかと。


 サンティアゴ巡礼の地にふさわしく、ヤコブの像も。
被った帽子にホタテ。
斜めにかけたバッグにもホタテが付いていました。

 サンティアゴデコンポステーラに祭られているのが聖ヤコブ。でしたでしょうか。
フランス語で聖ヤコブはサンジャックになるんです。
聖なるジャック。
ホタテ貝の事をコキーユサンジャックと呼ぶのはここから来ているのでしょうね。
コキーユは貝。
サンジャックの貝。
ホタテ好きだったのでしょうか?

 柱にはとっても古そうな彫刻が施された装飾が。

 壁の色とライトがきれい。




 聖遺物または聖遺物を入れる美しい箱などが飾られていました。


観光局で、ここと回廊とサンミッシェルを安く回れるようにとパスを購入。
でも、気が付けば回廊は入っておらず、サンミッシェルも夜のツアーは別料金と、損してしまいました。
3個目のお城跡を見に行くには車で行かなければならず、特にパスのお得感はないので、お勧めいたしません。

 と、いうわけで別料金の回廊。
せっかくなので見てきました。

 回廊+展示室も無料で見られるというので、こちらも見てきました。


 キリスト教(特にカトリック)聖職者の衣装には、きれいな刺繍が施されていました。


 糸の色も美しく。

 こちらはタペストリーでしょうか。
ビーズと色鮮やかな糸が美しいです。


 キラキラ☆

 額に入った美しい飾り。

聖遺物になるのでしょうか。

 黒マリア。
聖堂では遠くからしか見られませんでしたが、近くで見るとこんな感じです。


 これはルピュイの1918年に黒マリア像がまとっていたマント。

 マリア様とキリスト様の冠も。


 祭壇に使われていたであろう?きれいな刺繍とレースの敷もの。

 お昼から雨。


ちょうど聖堂の近くにあるオテルデューのカフェで昼食を取り、食べ終わったころには雨は止んでいました。
写真はないですが、ここではルピュイのレンズマメとソーセージのセット💕

 さてさて、これから登りますよ~~~。
マリア様の頭のてっぺんまで!

 どの角度からも見守られている感じがしました。
パワースポットではありますが、このノートルダムドフランスは19世紀のもので、外側も新しく内側も改装され、古いものの持っている気みたいなものはあまりありません。

ただ、この土地は火山地帯であったことや礼拝堂や聖堂が建てられた歴史が古い事を考えると、やはりなにかスピリチュアル的なことはあるのでしょうね。

と、登る前に、
近くにあった礼拝堂。



 たくさんの装飾物が飾られていました。





 お待たせしました、すみません、これから登ります!


 上に登ると、

 きれいな景色が広がっています。
昼食を食べた後の午後は混んでいました。

 階段を上がるにも、並び、
整理してくれる係員もいなく、

 天辺はさらに狭くなっていくので、頭にたどり着く前におりて出直そうとなりました。

 このようにらせん階段がマリア様像の中にあるんです。



 再度登って、

 最後の頭の部分はハシゴを登ります。
プラスチックのバリアがあって、景色は下から見たほうがきれいですが、登れたことに満足。(笑)

途中から見る景色はこんな感じで。



 像をよ~く見ると
お腹あたりに穴が開いていますね。
ここがのぞき窓になっているんですよ♪


 こうした窓が何か所かあって、上の写真では3か所見えています。


 向かいのサンミッシェル礼拝堂の岩山も見えています。

夜はガイド付きツアーでここに登ったのですが、暗くてあまり写真を撮らなかったこともあるのですが、iPhoneの容量が足りなくなったのか勝手に写真が無くなっていました。(T_T)

ルピュイ、まだ続きます!


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