ショワジーのティーポットとミルクポットです。
お写真をご覧ください。
詳細までが美しいレリーフです。
ほんのり青い釉薬の白いファイアンス製のお品。
(コーヒーカップはクレイユモントローです。)
サイドから見た写真。
中央にメディシス様式の鉢にお花のコンポジションが見られ、その下には2羽の白鳥が。
そして周りはアイビーの蔦で囲まれています。
こんなところはありますが、年代の事を考慮すれば珍しいお品ものの上に、使われてきたティーポットが大きな損害もなくこの世に存在すること自体が奇跡のようです。
全体に細かな貫入とシミがところどころ見られます。
濃いシミではありません。
また漂白もしていませんので、漂白でシミが取れる可能性はあります。
ただし、漂白してシミが移動してしまっただけ、なんてこともあり得ますのでこればかりは漂白すればシミが取れるというわけではありません。
イデコの中ではシミが移動してしまうものは逆に脈ありで、時間をかければかなり白い状態に戻ります。
ただし、乾燥した場所でのトリートメントになり強い直射日光とお湯が必要になります。
これについては写真付きでまたご紹介しますね、と言いながら現在説明に使おうとしている陶器のシミが完全になくなっていないので、もう少しお時間を。(^^;
また話がそれそうです。笑
話を戻して、このティーポットのサイドをご覧ください!
このフォルムは当時人気だったポースレン・ド・パリに似せて作られています。
ファイアンス焼きはポースレン(磁器)に比べ強度にかけていた為に、19世紀後半にはポースレン製の製品に人気があったんでしょうね。
現代の磁器製の商品は薄い作りのものが多く、割れやすい気がします。
ですが19世紀のポースレンはかなり頑丈にできていたんですよ。
今の透き通るような磁器とは結構違います。
ではなぜ現代でもファイアンス製の食器が人気があるかというと、やはり味があるからなのか暖かみを感じる素材だからなんでしょうか。
フランスでも断然ファイアンス好きの方が多いです。
ポースレン好きの方には透き通るような薄い作りのものが人気がある、なんとも不思議な事ですね。
皆さん、壊れやすいものに興味が行くようです。笑
でも19世紀の陶器、磁器製品は、思っているより丈夫で現代のものより丈夫なものも多いと思います。
(もしかしたら私の19世紀の食器に関する扱い方が現代の食器の扱い方と違うからだけかもしれませんが。。。)
と、また話がそれて。。。
この美しさご覧ください。
変形オクトゴナル(八角形)で威厳があります。
エレゴ~ン(エレガントのフランス語読み)と言ってあげたくなるティーポットです。
そしてミルクポットも。
こちらはシミになりやすいコーヒーもお茶も使われていませんから、シミは少なめです。
どの角度から見ても美しい。。。
現代で言うファイアンスの事なんですが、この頃はポースレンに見せたかった気持ちが少し見える表現の仕方です。
でもファイアンスでいてくれて良かった。
味がでてますよ~。
フランスの美術館級のお品物たちです。
上級者向けのブルーラインのファイアンスです。
まもなくグルニエイデコのオンラインショップにお目見えいたします。
コンディションが様々ありますので、オンラインショップでよ~~~くご覧いただいてからご検討くださいませ。
新着商品UPの詳細はメルマガにてお知らせいたします!
グルニエイデコ オンラインショップ
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