下の写真、 どちらがアンティークでしょうか?
クレイユ&モントロー好きの方ならわかりますよね。
でも二つのカップ、すごく似ていると思いませんか?
先日ふと気がつきました。
左がアンティークのクレイユ・エ・モントロー、右は2年前日本に一時帰国した際に家の近くの谷中のお茶屋さんで購入した益子焼の湯呑なんです。
真っ白な釉薬と下地の土の色が透けて見えるところ、そして側面のレリーフが気に入って、形違いの湯呑とともに購入しました。
日本の器も素晴らしいですね。
クレイユ・エ・モントローのカップは、実はジャム用のポットだったんです。
Lebeuf Milliet & Cie時代の1841年~1876年の間のもので、数々の賞を受賞し生産量も増えてきて最盛期の時代です。
高級ジャムが入って売られていたのでしょうか。
こちらも刻印が違うクレイユ・エ・モントローのジャムポットです。
ほんの少しこちらの方が厚みがあります。
3つ並べてみると、益子焼も違和感がありません。(笑)
アンティークにせよ、アンティークでないものにせよ、好きなものの原点(形とか色、雰囲気)は同じなんだなと思います。
残念ながらご紹介した商品は現在オンラインショップには出ていません。
またこちらで手に入った際にオンラインショップにアップしたいと思います。
18世紀の珍しい食器や19世紀のクレイユ モントローやボルドー窯の白い食器や蚤の市やブロカントで出会った商品を南仏よりご紹介いたします。 Creil et Montereau, Vieillard Bordeaux, David Johnston, Pont aux Choux, Moustiers
2012年8月30日
2012年8月27日
めずらしい?クレイユ&モントローの白いレリーフデミタスカップ
今回見つけたのは、白いレリーフのデミタスカップです。
2種類仕入れました。
つるっとした白いシンプルなデミタスカップやブドウのレリーフカップは何回か見かけたことがあります。
でも、このタイプのレリーフは初めて見ました。
もしかして昔に出回っていた事があるのかな?
私のアンティーク暦はそんなに古いものではありませんので知らないだけかもしれません。(笑)
ひとつは植物モチーフのレリーフです。
うっすらと青い釉薬のいつもの色合いです。
デミタスカップ自体が小さいので、刻印もいっぱいいっぱいではみ出しそうです。
デミタスの「デミ」は半分、「タス」はカップ、ですから半分の大きさのカップとなりますが、エスプレッソ用のカップの事なんです。
もうひとつは、小さなお花のついたやはり植物をモチーフにしたレリーフです。
刻印はB&C
Barluet & Cie時代のもので1876年-1884年あたりのものです。
今から約130年ほど前のものです。
フランスではちょうどジャポニズムが流行っていた時期で、ジャポンシリーズやフランス人にも人気のあるフローラシリーズがこの時代です。
その他のB&C時代のものは比較的女性的な雰囲気のものが多い気がします。
白ってなんで魅力があるのでしょうか。
私だけかもしれませんが、白い特にレリーフのある食器、ついついみとれて時間が経ってしまいます。
詳細はオンラインショップでご確認ください。
クレイユ&モントローの商品↓
http://ideco.ocnk.net/product-group/32
2種類仕入れました。
つるっとした白いシンプルなデミタスカップやブドウのレリーフカップは何回か見かけたことがあります。
でも、このタイプのレリーフは初めて見ました。
もしかして昔に出回っていた事があるのかな?
私のアンティーク暦はそんなに古いものではありませんので知らないだけかもしれません。(笑)
ひとつは植物モチーフのレリーフです。
うっすらと青い釉薬のいつもの色合いです。
デミタスカップ自体が小さいので、刻印もいっぱいいっぱいではみ出しそうです。
デミタスの「デミ」は半分、「タス」はカップ、ですから半分の大きさのカップとなりますが、エスプレッソ用のカップの事なんです。
もうひとつは、小さなお花のついたやはり植物をモチーフにしたレリーフです。
刻印はB&C
Barluet & Cie時代のもので1876年-1884年あたりのものです。
今から約130年ほど前のものです。
フランスではちょうどジャポニズムが流行っていた時期で、ジャポンシリーズやフランス人にも人気のあるフローラシリーズがこの時代です。
その他のB&C時代のものは比較的女性的な雰囲気のものが多い気がします。
白ってなんで魅力があるのでしょうか。
私だけかもしれませんが、白い特にレリーフのある食器、ついついみとれて時間が経ってしまいます。
詳細はオンラインショップでご確認ください。
クレイユ&モントローの商品↓
http://ideco.ocnk.net/product-group/32
2012年8月26日
ムスティエの白いお皿 現行品
今回は、中古でもアンティークでもない現行品のご紹介です。
先日ムスティエ・サント・マリーへ行った際に仕入れたものです。
ムスティエ・サント・マリーは南仏のプロバンス地方にある村で、陶器の窯がいくつもあります。
古くは16世紀にイタリアから来た陶芸家達が、ムスティエに移って来たのが始まりです。
ムスティエのアンティークの主なお皿たちは、伝統的な柄が絵付けされているものが有名です。
カマユーと言ってブルーの単色の濃淡で描かれたベラン文様や狩の様子がかかれたもの、鳥が中央に描かれているもの、グロテスク柄と言って奇妙なキャラクター(人物とも言うべきか怪物とも言うべきか)が描かれているシリーズなどがあります。
いずれも真っ白なぽってりと厚めの釉薬が特徴的です。
でも。
自分が白い食器が好きな事もあって、今回は白いムスティエの商品を仕入れて参りました。
2つだけきみどりのドットのカフェオレボウルもあります。
これは花形リムの平皿。
赤土を使用しているので、真っ白な釉薬に透けてうっすらとピンク色に見えます。
暖かみのあるほんわかした色です。
デコラティブなオーバル型の平皿。
レリーフの陰影が美しく、下地の色がうっすら見えてまた素敵です。
カフェオレボウルも。
以上はLallierというアトリエの商品で、ムスティエでは生産量も多い方で現在の釜としては有名です。
創業は1946年と最近の釜です。
上のドット柄のカフェオレボウルは別の釜のものです。
職人さんが小さなお店で自ら店番もしながら販売している商品です。
釉薬にムラがあったり、同じシリーズでも微妙に色が違ったりします。
「どんな色に焼きあがるかは、釜から出してみるまで分からない」のだそうです。
だからこそ面白い、いろいろな味のある作品ができるのでしょう。
これから1点だけご紹介するのは、ムスティエの隣の村ヴァラージュの現行品です。
こちらも小さなアトリエで作られている女性アーティストの方の商品です。
昔ながらの作り方と同じ製法で、完全なる手作りです。
とても味のあるかわいい作品です。
アンティークのムスティエやヴァラージュは大変お値段の張るものですが、現行品はそれに比べてお買い得です。
とは言えムスティエのお皿は安いものではありません。
また手作りですので、形が多少歪んでいたり釉薬の斑がある場合がございます。
グルニエ・イデコでご紹介しているムスティエのお皿たちはこちらでご覧いただけます。
http://ideco.ocnk.net/product-list/5
2012/8/26現在。
先日ムスティエ・サント・マリーへ行った際に仕入れたものです。
ムスティエ・サント・マリーは南仏のプロバンス地方にある村で、陶器の窯がいくつもあります。
古くは16世紀にイタリアから来た陶芸家達が、ムスティエに移って来たのが始まりです。
ムスティエのアンティークの主なお皿たちは、伝統的な柄が絵付けされているものが有名です。
カマユーと言ってブルーの単色の濃淡で描かれたベラン文様や狩の様子がかかれたもの、鳥が中央に描かれているもの、グロテスク柄と言って奇妙なキャラクター(人物とも言うべきか怪物とも言うべきか)が描かれているシリーズなどがあります。
いずれも真っ白なぽってりと厚めの釉薬が特徴的です。
でも。
自分が白い食器が好きな事もあって、今回は白いムスティエの商品を仕入れて参りました。
2つだけきみどりのドットのカフェオレボウルもあります。
これは花形リムの平皿。
赤土を使用しているので、真っ白な釉薬に透けてうっすらとピンク色に見えます。
暖かみのあるほんわかした色です。
デコラティブなオーバル型の平皿。
レリーフの陰影が美しく、下地の色がうっすら見えてまた素敵です。
カフェオレボウルも。
以上はLallierというアトリエの商品で、ムスティエでは生産量も多い方で現在の釜としては有名です。
創業は1946年と最近の釜です。
上のドット柄のカフェオレボウルは別の釜のものです。
職人さんが小さなお店で自ら店番もしながら販売している商品です。
釉薬にムラがあったり、同じシリーズでも微妙に色が違ったりします。
「どんな色に焼きあがるかは、釜から出してみるまで分からない」のだそうです。
だからこそ面白い、いろいろな味のある作品ができるのでしょう。
これから1点だけご紹介するのは、ムスティエの隣の村ヴァラージュの現行品です。
こちらも小さなアトリエで作られている女性アーティストの方の商品です。
昔ながらの作り方と同じ製法で、完全なる手作りです。
とても味のあるかわいい作品です。
アンティークのムスティエやヴァラージュは大変お値段の張るものですが、現行品はそれに比べてお買い得です。
とは言えムスティエのお皿は安いものではありません。
また手作りですので、形が多少歪んでいたり釉薬の斑がある場合がございます。
グルニエ・イデコでご紹介しているムスティエのお皿たちはこちらでご覧いただけます。
http://ideco.ocnk.net/product-list/5
2012/8/26現在。
2012年8月10日
Facebook始めました http://www.facebook.com/Grenierideco
個人のアカウントは持っていましたが、Grenier i-Decoとしてのページを始めました。
http://www.facebook.com/Grenierideco
Facebookのアカウントを持っていないと見られないのか、持っていても果たして公開されているのかどうか、実は私には分かりません・・・(汗)
目的は商品を一点一点、少しずつ紹介していければな、と思ったからです。
更新できるかどうかが心配ですが、よろしくお願いいたします。
今のところお試し期間中です。
いろいろ試してみて後から形になって行くと思います。
商品紹介の際にご感想やご質問、ダメなところなどもお聞きできればなと思っています。
もちろん覗きにいらしてくだささるだけでもウレシイです。
そしてページの”イイネ”ボタンを押してくださると店主のイデコが喜びます。(笑)
お時間のあるときに是非是非いらしてください。
店長 イデコ
http://www.facebook.com/Grenierideco
Facebookのアカウントを持っていないと見られないのか、持っていても果たして公開されているのかどうか、実は私には分かりません・・・(汗)
目的は商品を一点一点、少しずつ紹介していければな、と思ったからです。
更新できるかどうかが心配ですが、よろしくお願いいたします。
今のところお試し期間中です。
いろいろ試してみて後から形になって行くと思います。
商品紹介の際にご感想やご質問、ダメなところなどもお聞きできればなと思っています。
もちろん覗きにいらしてくだささるだけでもウレシイです。
そしてページの”イイネ”ボタンを押してくださると店主のイデコが喜びます。(笑)
お時間のあるときに是非是非いらしてください。
店長 イデコ
2012年8月9日
フェーヴ?サントン人形?
南仏に住んでいながら、サントン人形やフェーヴに詳しくなったのはお客様のおかげです。
フランスでは1月にガレットデロワというお菓子を頂くのが風習となっています。(詳しくはWikipediaでご覧ください)
そのお菓子の中に小さな人形が入っていて、当たった人はその年の王様になれるという遊びを楽しみながら食べられる、特に子供が大喜びするお菓子です。
この「小さな人形」のことをフェーヴと呼びます。
昔は人形ではなくそら豆を入れていたからとか。
現在でも南仏ではそら豆と人形の2つが入っている事が多いようです。
チェーン店などのパン屋では1つだけのようですが。
またガレットデロワは、パリなんかではアーモンドペーストが入ったパイ、なんですが南仏では甘いパンにフリュイ・コンフィが乗っているのがプロバンスのガレットでロワです。
パリでもチェーン店のPAULなんかでは売っているかもしれません。
私はフリュイコンフィは苦手ですが、こちらの甘いパンの南仏のガレットデロワの方が好きです。
フェーヴの話に戻りますが、南仏のフェーヴは少し大きめなんだそうです。
今回グルニエ・イデコで新商品として紹介しているものは、フェーヴかなと思うのですが、小さなサントン人形という見方もできるかもしれません。
専門家ではないので、どちらがどうなのか・・・?
サントン人形は小さな聖人という意味があります。
フランス革命後、宗教弾圧に遭い教会でお祈りが出来なくなってしまった人々の為に、家でもキリストやマリア様を飾って楽しめるようにとマルセイユの作家が小さな人形を作り始めたのが始まりです。
飾るときに使用する再現シーンがあり、このシーン再現をクレーシュと呼びます。
クレーシュを作るときに必要なのは、生まれたばかりの赤ちゃんのキリスト、マリア様、聖ジョセフ、馬や牛、ロバ、東方の三博士、などがメインの登場人物となります。
もっと凝ったものは、馬小屋自体を飾り、そのまわりにプロヴァンスの人々仕事している人やおばあちゃんなどの民族衣装を着た人達を配置し、木やら風景まで飾ったりします。
今回は、プロバンスの蚤の市で見つけたフェーヴと粘土人形をご紹介します。
以下の写真達は、サントン人形と言われて購入したもの。
ですが、粘土の人形で素材は土だとお思いますが、日本の紙粘土みたいなものです。
焼いていないので、水に漬けると絵の具が落ちて更に粘土も溶けてしまいます。
上の人形の前面は汚れていますが、洗わずに楽しむか、コーティング製品をかけてください。
手の掛かるやつですが、味はかなりあります!
素朴でかわいい、滅多に手にする事のない誰かの手作りでしょう。
子供が作ったものかもしれないし、習い事で教わって作ったのかもしれません。
これは天使のペンダント?
吊るせるよう紐まで付いています。
苦笑・・・
これは汚れを取ろうと水洗いした結果です。
絵の具はほとんど落ち、形もなんだか分からなくなってしまいました。(爆)
フェーヴやサントン人形、普通はちゃんと焼いてあり釉薬が掛かっています。
集めるとかわいいですよ!
http://ideco.ocnk.net/product-group/34
お勧め本:フェーヴの事なら↓
http://www.futami.co.jp/read.php?isbn=9784576100227
フランスでは1月にガレットデロワというお菓子を頂くのが風習となっています。(詳しくはWikipediaでご覧ください)
そのお菓子の中に小さな人形が入っていて、当たった人はその年の王様になれるという遊びを楽しみながら食べられる、特に子供が大喜びするお菓子です。
この写真にはフェーヴだけでなく粘土の人形も混じっています。 |
この「小さな人形」のことをフェーヴと呼びます。
昔は人形ではなくそら豆を入れていたからとか。
現在でも南仏ではそら豆と人形の2つが入っている事が多いようです。
チェーン店などのパン屋では1つだけのようですが。
またガレットデロワは、パリなんかではアーモンドペーストが入ったパイ、なんですが南仏では甘いパンにフリュイ・コンフィが乗っているのがプロバンスのガレットでロワです。
パリでもチェーン店のPAULなんかでは売っているかもしれません。
私はフリュイコンフィは苦手ですが、こちらの甘いパンの南仏のガレットデロワの方が好きです。
フェーヴの話に戻りますが、南仏のフェーヴは少し大きめなんだそうです。
今回グルニエ・イデコで新商品として紹介しているものは、フェーヴかなと思うのですが、小さなサントン人形という見方もできるかもしれません。
専門家ではないので、どちらがどうなのか・・・?
サントン人形は小さな聖人という意味があります。
フランス革命後、宗教弾圧に遭い教会でお祈りが出来なくなってしまった人々の為に、家でもキリストやマリア様を飾って楽しめるようにとマルセイユの作家が小さな人形を作り始めたのが始まりです。
飾るときに使用する再現シーンがあり、このシーン再現をクレーシュと呼びます。
クレーシュを作るときに必要なのは、生まれたばかりの赤ちゃんのキリスト、マリア様、聖ジョセフ、馬や牛、ロバ、東方の三博士、などがメインの登場人物となります。
もっと凝ったものは、馬小屋自体を飾り、そのまわりにプロヴァンスの人々仕事している人やおばあちゃんなどの民族衣装を着た人達を配置し、木やら風景まで飾ったりします。
今回は、プロバンスの蚤の市で見つけたフェーヴと粘土人形をご紹介します。
東方の三賢人の一人。顔が黒いのはやはり中東から来ているからではないでしょうか。 |
行商の女性だと思います。プロバンスの衣装を着ています。 |
袋を背負った男性。 |
以下の写真達は、サントン人形と言われて購入したもの。
ですが、粘土の人形で素材は土だとお思いますが、日本の紙粘土みたいなものです。
焼いていないので、水に漬けると絵の具が落ちて更に粘土も溶けてしまいます。
上の人形の前面は汚れていますが、洗わずに楽しむか、コーティング製品をかけてください。
手の掛かるやつですが、味はかなりあります!
素朴でかわいい、滅多に手にする事のない誰かの手作りでしょう。
子供が作ったものかもしれないし、習い事で教わって作ったのかもしれません。
これは天使のペンダント?
吊るせるよう紐まで付いています。
苦笑・・・
これは汚れを取ろうと水洗いした結果です。
絵の具はほとんど落ち、形もなんだか分からなくなってしまいました。(爆)
フェーヴやサントン人形、普通はちゃんと焼いてあり釉薬が掛かっています。
集めるとかわいいですよ!
http://ideco.ocnk.net/product-group/34
お勧め本:フェーヴの事なら↓
http://www.futami.co.jp/read.php?isbn=9784576100227
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