2015年3月20日

フランスのデザートチーズ フェセル 穴あき水切り用皿 陶器製コランダー あれこれ。 

便利なものをご紹介いたします。

グルニエイデコでもすでに何回もご紹介してきましたが、久々にこの水切り用のお皿を何点か。


フランスではフェセルと言うデザート用の水分の多いチーズ用の水切りに使われてきました。
普通の家庭で作っていたとは考えにくいですが、チーズ屋さんで買ってきたフェセルを食す前にこのお皿に乗せて水分を切ったのではないかと思います。

今はフルーツの水切りなどに使われる方の方がほとんどだと思います。

思い切り不器用な人が作ったような、良い雰囲気の南仏の水切り皿。
南仏と言ってもアルプスに近いサヴォア地方のものではないかと思います。

地の赤土が透けて、


 また、釉薬のかかり具合がまた何とも雑に見える無骨な作りです。
こういう味のある作りはフランスの田舎ものは得意なんです。笑
得意と言うか・・・不器用なのか分かりませんが、この雰囲気を素敵だと思ってくださる方にはたまらない魅力だと思います。
私も大好きな雰囲気です♡

 そして、こちらは南仏陶器と聞いてはおりますが、最近の陶芸作家さんのものだと思います。
グレ(砂岩)製の陶器です。

 かなり良い状態です。
薄いカーキのような色がとても渋いんです。

 こちらはサルグミンヌの水切り皿。

 すばらしい状態の良さです♪

 これ、上の水切り皿にそっくりですが、20世紀中頃~後半のものになり、サルグミンヌなどの水切り皿をモデルにしているのでしょう。
違いはサイドに穴がない事。
確かに水切りならばサイドの穴は必要ないかもしれませんね。
 刻印はなし。
でも機能的です。

 真っ黄色の目の覚めるような色の水切り皿はニーデルヴィレー窯のもの。
上の方の自然の顔料の黄釉ではなく人口顔料を使用した釉薬ですので、このようにはっきりした色が出せるんですね。
カラフルな色がはやった70年代頃のものではないでしょうか。
大変良い状態でございます。

穴の数が少ないんですね。
面白い。

今ではステンレスやプラスチックのコランダーなど便利なものもあるし、デザートチーズのフェセルはスーパーのヨーグルトのコーナーへ行けば見つかります。
チーズ屋さんで買わなければならないものではなくなりました。
だから今ではこの水切り皿作っているところはほとんどないと思います。
便利な時代だからこそ、失われてしまったものがあるんですね。


イチゴやサクランボなどの水切りに。
見た目もかわいいですし、ステンレスやプラスチックより温かみのある土のものはやっぱりホッとします。

スーパーで買ったフェセルの写真を常々載せようと思っているのに、食べるだけで写真を撮り忘れております。
そのうちフェセルがどんなものか、と現在のプラスチック容器の写真もこのページに追加しておきますね。(*^^*)




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