2014年11月30日

クレイユモントローとサルグミンヌ ノエルにふさわしいグリザイユのお皿たち 

今日はクリスマスにふさわしいグリザイユのお皿をご紹介いたします。
(グリザイユはモノトーンという意味です。)

まずはクレイユモントローのお皿2枚から。
ご紹介しているお皿たちはアンティークのものです。
100年以上も経っているものですので、カケやヒビ、風化などが見られます。

 このお皿は一年前にもご紹介させていただきました。
縁のスタイルが違うものです。
http://grenier-ideco.blogspot.fr/2013/12/blog-post.html

”プチノエルはおりこうさんにしている子供たちのお友達”のタイトルが付いています。
子供がおもちゃを持って遊んでいるのでしょうか?
と思いきやこのお家の子供は、後ろのベッドでぐっすり寝ています。
中央に見えているのはプチノエルちゃん。
プチノエルとはキリストの事なんですね。

まだサンタクロースが白い髭を生やして赤い衣装を着たお爺さんのイメージに定着する前は、子供のキリストがプレゼントを持ってきてくれる人だったんです。
サンタクロースの基になったのは聖ニコラウスらしいのですが、小アジアのギリシャ系の聖人と言う説が強いんだそうです。
といってもピンときませんね。
アメリカでコカ・コーラ社の宣伝で定着した赤い衣装のサンタクロースが一番ピンときますでしょうか。

そういえば、この子供のキリストふわふわと雲みたいなものに囲まれて、頭には後光が。。。
なぜキリストなのかと言えば、クリスマスはキリストの誕生日だからですよ!
ケーキを食べてプレゼント交換する日だと思っている子供さんや親ごさんも日本にはたくさんいると思います。
しかも24日の生まれる前の日にお祝いをしてしまう国ですからね。笑
でもいいんです、日本はキリスト教の国ではありませんから。
大いにクリスマス気分を満喫してくだされば。(*^^*)

ちょっと長くなってしまいますが、ヨーロッパでは25日に日付が変わるとプレゼントを交換します。
まだサンタクロースを信じている小さなお子さんのいるうちは、クリスマスツリーの下にそっと置いておいて25日の朝に見つけてもらうのが一般的です。
そして、25日を過ぎてキリストの誕生を知った東方の3人の王様、東方の三賢者がベツレヘムに到着するまではキリストの誕生を祝い、お祭り騒ぎだったのです。
1月に入ってもクリスマスの飾りを取らないのは、お正月を日本みたいに祝わない事もありますが、そういった理由からなんですね。
面倒くさいからではないんです。笑

 そして、今度は生まれたばかりの赤ちゃんのキリストを抱く聖母マリア。

 モクモクとした雲が見えており、地球の上に立ち悪の象徴とされている蛇を踏みにじっています。
そんなすごい事をしているのにお顔立ちは優しそうです。
すごいですね、さすが聖母マリア様。
”聖ジェルメーヌは何よりマリア様にご加護を求めていた”
聖ジェルメーヌは自分も貧しく食べるものがなかったのに、お腹を空かしている人がいれば自分のパンを分けてあげる慈悲深い女性でした。
22歳という若さで亡くなってしまいますが、時間がかかったものの聖人として認められたわけです。
その聖ジェルメーヌはキリストよりもむしろマリア様を信仰していたという事なんでしょうか。

その気持ち分かります。
マリア様の方がなんだか守ってくれそうな。。。

 青い刻印もきれいに。


そして今度はサルグミンヌです。
 この2枚はルルドの絵皿。
グリザイユの美しい絵柄が素敵です。

 ノートルダム・ド・ルルドのマリア様。

 美しいお顔立ちで、優しい雰囲気です。
頭には冠、足元にはお花で囲まれて。
19世紀後半のマリア様像らしいですね。



こちらはルルドの洞窟に現れたマリア様とそれを目撃した少女ベルナデッタです。
実際にはベルナデッタは、はっきりしたマリア様の姿は見えなかったそうなんですが、ぼんやりとした光の中に誰かがいて、誰ですかと聞くと「無原罪の御宿り」と告げて、マリア様だと分かったんだそうです。

無原罪の御宿りとは、処女(罪無き)にしてキリストを身ごもった的なことではないかと思います。
私もキリスト教ではないので、はきりした事は分からずにすみません。

ベルナデッタもまた亡くなってからしばらくして、ローマ方法に聖人として認められました。
いろいろ書き足したいことはありますが、この辺で・・・。笑


クリスマスはキリスト誕生のお祝いなんだという事を再確認しながら、聖なるクリスマスをこんな素敵で厳かななグリザイユのお皿で迎えてみては?

皆様にも素敵なプチノエルが現れますように♡


以上のお皿はもうすぐグルニエイデコのオンラインショップに登場いたします。
お楽しみに♪

http://ideco.ocnk.net/

PS:今回はカケやヒビ、または風化しているところを載せておりません。
実際には、アンティークの食器によく見られるようにカケ、ヒビ、シミ、キズなどが見られるものもあります。
ご購入をお考えの方は、オンラインショップでは写真をよく見ていただき、下手な説明ではありますが説明も読んでいただいてからご検討いただければと思います。m(__)m

2014年11月29日

クレイユモントロー グリザイユのお皿 天使と穴あきプレート

こんな悪戯っぽいキューピッドのお皿は初めて見ました。
クレイユモントローの1880年頃のお皿です。

 的めがけて矢を放っているキューピッドたちは、なんだかニヒル(笑)ですね。
子供の顔をして何かを企んでいるよう。

恋愛は人間の思い通りにはならない、まるでこの子たちに操られているような。



 Folie du Coeurと言うタイトルの小説の扉絵として使われたイラストではないかと思います。



同じ天使、キューピッドでも今度は青年の姿をしています。
周りを女性に囲まれながら。

 シーっ!秘密だよ、みたいな。笑
なんだか悪戯な天使です。
お茶目ですね。
女性たちはまるで「誰に矢を放ったの???」と騒ぎたてているかのよう。
1810年頃のものとは思えないウィットに富んだイラストです。

 子供ではなくギリシャ彫刻のようなしっかりした体系の天使とヒラヒラときれいな衣装をまとった女性たちが素敵です。
周りの鷲のエンブレムもまた素敵。

そして、この穴あきのプレート2枚。
 一体何の水切り用のプレートだったのでしょうか。
デザート用チーズ、フェセルの水切り?
それとも温野菜用?
シミがあるので、野菜か果物に使われたんだと思いますが、おそらくこの下に水を受けるボウルかなにかがあって、そのの陶器の付属品なのではないかと思います。

 鍋敷き、じゃあもったいないでしょうか。
1810年以前もしくは1810年頃のものになり、プリントがまだ釉薬の上にされている時代なんです。
強く擦ればいずれは剥げてしまうので、なるべく傷めないように使っていただきたいと思います。

 プリントは剥げても、キズやカケなどの風化が見られても、素敵なものですよ。
しかも19世紀初期の貴重なものです。
鷲のエンブレムやら、なにやら格調の高そうなお品です。

渋い雰囲気のグリザイユ、いろいろあって面白いですね。
どんな風に使いましょうか。



以上のお品物は近々グルニエイデコのオンラインショップにお目見えいたします。


グルニエイデコのオンラインショップ
http://ideco.ocnk.net/

2014年11月28日

お菓子作りの季節に コッパーモールド 銅製のケーキ型

いくつか銅製のケーキ型を入荷しましたので、ご紹介いたします。
次回の更新でUPいたします♪

 いろんな形があるんですね。

 これはぽってり丸くてかわいいタイプです。
ブリオッシュにいいと言われましたが、確かに丸く出っ張った部分に丸めたパン生地を詰め重ねていったらかわいいブリオッシュになりそうですね。

 クグロフの型。
クグロフだけではなく、ケーキ全般に。

 星型。
混乱しないように勝手に名前を付けていますが、星のような形に見えたので。笑
きれいな形です。
へこみなどはありますが、それも味として大切にしてくださる方へ。

 オーバルタイプの平たい型。
ブドウとお花でしょうか

銅のコーティングが曇ったタイプの型は、サクランボとイチジクのデザイン。
焼きあがったケーキの上に、イチジクとサクランボのコンフィを乗せて飾ってみたくなりますね。

って、イデコ店長?
お料理できないくせに、そんな事言って無責任な。

イデコ店長はアイデアだけです。
どうぞご勘弁を。

 ワッフル用の焼型と

マドレーヌの型も入荷です。

ワッフルの型は、4個作れます。
不思議な形で、私にはドラえもんかパンダの形に見えるんですが。。。?
なんの形なんでしょう。
ワッフルだけではなく、パリのカフェみたいにクロークムッシュなどのホットサンドにもいけますよ。

て、またアイデアはいっぱい!

これから活躍しそうな季節ですね。
現代のモールドには見られない素敵なモールドです。
是非お試しあれ♡


グルニエイデコのオンラインショップ
http://ideco.ocnk.net/


2014年11月25日

ノエルにピッタリのアンティーク雑貨

どんなクリスマスにしようかな、とお考えの方、もう飾りつけが終わっているというお早目な方(笑)、いろいろいらっしゃると思います。
フランスのアンティーク雑貨にも、素敵なものがありますよ♪

 これは、クリスタルのシャンデリア用のオーナメント。
ずっしり重く、大きめのオーナメントには天使のお顔とアヴェマリアのイニシャルAM、そして星が付いています。

 ちょっと撮影が難しく。。。
本当はもっと美しいんです。
分かっていただきたい。。。(・´з`・)

 仕方ないので、お向かいの建物バックに撮りました。

 こんな形も。
こんな素敵なオーナメントはお屋敷のシャンデリアのパーツだったんだそう。
年代も古く18世紀ではないだろうかとの事でした。
リル・シュル・ラ・ソルグのアンティーク市にて。

 ふたつのベニティエ。
聖水盤の事ですが、右のベニティエは子供のキリスト、左は磔刑場面のキリスト。
とても対照的なふたつのお品です。

 右がボルドー窯ヴィエイヤール、左がショワジー窯。
このベニティエに小さなお花のアレンジを入れてみたいと思いながら、何年か経ってしまいました。。。
今年もしないだろうな。苦笑

 これもソルグで仕入れた聖母マリアの置物。
珍しい形で、舟に乗ったキリストを抱いた聖母マリアとそれに付き添う2人の天使の姿があります。
とても美しいお顔と作りです。

 美しいお顔と言えば、このイコンも。
イコンの中の聖母マリアはとても優しいお顔です。
イコンと言えば、カトリックの中でも厳しい戒律の正教会のものなんでしょうけれど、キリストの姿もないし、とても優しい顔立ちから比較的最近のものかもしれません。

 白蝶貝とシルバーのペンダントヘッドも美しく。

マーキュリーグラスもあります。
このマーキュリーグラスは、2重になっておらず1枚作りですので、洗うと水銀が剥がれて出てきてしまいます。
洗わずにこのままお使いください。
19世紀中頃のルイフィリップ時代の貴重なお品です。

 キャンドルを入れて使用して汚すと勿体ない、と思う方にはこんな使い方も。
でも、そのままでもとても美しい輝きの、病みつきになる美しさです。
マーキュリーグラスだけで、ディスプレイしたらどんなに素敵なクリスマスになる事でしょう。。。(´Д`).。oO
妄想が止まりません。。。笑



以上のお品ものは間もなくグルニエイデコのオンラインショップにお目見えいたします。
お楽しみに!

http://ideco.ocnk.net/

店長 イデコ


2014年11月23日

La Table Olivier Leflave オリヴィエ・ルフレーヴ とChateau des Jacuqes シャトーデジャック

最終日。
荷物をバスに積み込み、昼食をいただくレストランへ向かいます。



 3日目で、もうワイン飲みすぎて何が何だか分からず状態です。
でも同じブドウ、シャルドネでも全然味が違うのが面白かったですね。
食事をする前と食事しながらではまた味も違う。




 スモークサーモンと栗とかぼちゃのソース。
秋の味でおいしかった。。。





 メインは鶏肉ときのこ。
これが柔らかいお肉で、絶品でした。
 

 最後に赤ワインも。
赤もいいですが、やっぱり白の方が好きですね。

 お皿にはワインの銘柄が並んでいます。
経営者のオリヴィエ・ルフレーヴ氏は食事も中盤にかかるとふらりと全てのテーブルに顔を出して挨拶しに来てくれました。

 試飲したワインはお店で購入できるようになっています。

入口。
なんて気さくな。

日本語のサイトありです。
ホテルもあるのでワインをたくさん飲んだら運転せずに、泊まっていくのがいいですね。
お勧めです!

そしてかなり時間が押してしまって、最後のワイナリーは急ピッチで。

あ、壁にルイジャドのバッカスの顏が!
ルイジャドの為にボジョレーワインを生産しているようです。

ここはシャトーデジャックChateau des Jacquesです。

 やはりここも大きなカーヴ。
きれいに樽が並んでいます。

 綺麗な赤ワインの色。


ブドウの品種がGamayなので、少し抵抗がありましたが、最後に飲んだのはおいしかったですね。
もうこのころは味も何も分からないくらいにワイン漬けだったので、ちょっと残念。
しかもオーナーの説明がとても詩的でポエムを聞いているかのようなロマンティックな説明なんです。
もっと話したさそうだったのに、これまた残念。

 と。

 出発の時になって、青空。

途中モンテリマーの休憩所で、有名なヌガーを買って帰りました。
家に着いたら23時。
グループのツアーって参加している人も大変なんですね。。。笑