今日はいくつかのシリーズをご紹介いたします。
18世紀の初めまだクレイユ窯が確立する前、コンデ伯のもと銀食器ではなく陶器製の食器を作りなさいという命令の元に出来たシャンティイ窯。
この時代のこの地方の陶器製の食器は、大変軽いつくりになっています。
家で普段使っている陶器製の食器の方が重たいので、オクトゴナルの方が軽くて使いやすいです。
ただ、割るのが怖いので普段は使っていません。笑
この時に出来たのが銀食器をもとに作られた陶器の数々。
その中でもオクトゴナルの形は様々な貴族やナポレオンまでも魅了し、ブルジョワの家庭を中心に長く使われてきました。
八角形の形はなぜそんなに美しいのでしょう。
黄色くしかも周りがグリーンで色づけされているシャンティイは初めてみました。
まわりにひし形の装飾がなされています。
これはシャンティイ窯のオクトゴナル特有のもので、その後のクレイユ初期の時代まで見られます。
見えずらいですが、これがシャンティイの刻印。
クレイユもモントローも1820年頃までは、この名前が入っただけのまっすぐな刻印です。
現在クレイユ刻印だけのものが家にはないので、次にモントロー窯のものをご紹介します。
アイボリー色のオクトゴナルのカップアンドソーサー。
このカップは普通に日本で飲むコーヒーカップやティーカップのサイズです。
それまでコーヒーと言えばエスプレッソしかなかったフランスでも、家庭でもショコラショー(ココア)やカフェオレが飲まれるようになった19世紀のお品です。
やはり美しいオクトゴナル。
丸いパールと側面の陰影が宝石のように美しい・・・。
半月上に丸い刻印にはいくつかあり、19世紀の刻印ではないかという事しか私には分かりません。
他に数字やLM&Cieなどが入っていれば分かりやすいのですが。。。
それにしても19世紀後半のお品ではないかと思います。
そして下のお皿たちはグレーがかったブルーのオクトゴナル。
少しブルーなので、涼しげで、また他のブルー色や白のファイヤンス製の食器によく似合います。
プレートと。
ススープ用の深皿もあります。
この深さらは便利で、スープだけではなくカレーやパスタに大変重宝します。
上の写真はもう売れてしまいましたが、低いコンポート。
フルーツを盛るのももちろんですが、取り分け用の大皿としてもいいのではないかと思います。
アイオリ、作ってみました。
アイオリは塩抜きした塩ダラと茹でた野菜をアイオリソースにつけて食べるお料理で、南仏のおいしい野菜にはピッタりです。
アイオリソースはマヨネーズににんにくが入ったような味です。
材料はにんにくのすりおろしたもの、卵の黄身、オリーブオイル、塩を良く混ぜマヨネーズ状になったら出来上がりです。
簡単ですよ~。
本場のアイオリには、ゆで卵やエビもついています。
ゆで卵は作ったのですが、半熟にしようとしたら、早く出しすぎたのか温泉卵状態に・・・(^_^;
なのでお皿には盛らず横に見えないように添えました。苦笑
そして、夏らしく南仏のロゼワインと一緒に。
ワイングラスも1900年頃のアンティークです。
”Souvenir de la Fete”
そのうちオンラインショップでもご紹介いたします。
・・・いつも時間が掛かってすみません。
店長 イデコ
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