19世紀のスーピエールはファイヤンス(陶器)製のものが主流で、蓋の持ち手やサイドの取ってに美しい装飾がレリーフ状になされている物が多くあります。
クレイユモントローのスーピエールも白のシリーズは大変人気があります。
今回のお品は1850年頃のものです。
今から163年ほど前のお品になります。
現在では電子レンジなどの家電が発達しているので、フランスでもスーピエールを使うことはほとんどなくなりました。コレクション用としてカップボードに飾ったり、また鉢代わりに使用する方が多いのではないでしょうか。オープンスタイルのカップボードなどにはとても絵になるお品です。
この蓋の頭がすこしとんがっている形は19世紀前半のものに良くみられます。
19世紀後半になると全体が丸い形になり、さらにお花や植物、鳥と言った柄の入ったものが流行ってきます。
でもやはり白い食器はいつまでも飽きません。
シンプルなのに見とれてしまう、「何か」があるんです。
Arborasはリヨン近郊のGrygny窯で1829年に創業。Grigny周辺で一番早くできた王室御用達の窯です。年代は1856-1867年の間のものと思われます。現在は存在しない窯で、細々と続けてきた生産数の少ない貴重な窯です。1834年と1839年に賞を取っており、1855年にパリ万博で賞を取っています。やはり横のレリーフがきれいです。
こちらは窯が分かりませんが、やはりきれいなレリーフのスーピエール。
残念ながら片方の取っ手が壊れて付け直されています。(上部写真左側)
19世紀~20世紀の境目あたりから20世紀前半までのものではないでしょうか・・・。
なんと言ってもサイドの持ち手部分が美しい・・・。
裏側からも。
上からも。
家にはスーピエールを飾れるような大きなカップボード、またはスペースがありません。
ですので、出してはしまいを繰り返しています。
白い食器で揃えてみました。
次回の新商品です。
お楽しみに!
グルニエイデコのオンラインショップ
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