きれいなお花ならばまだしも、アマチュア研究科か本当の研究科か分かりませんが、選ばれて採取され丁寧に名前や詳細を記入してもらって。
普通ならば枯れてなくなるところをこんなに長い年月にわたって存在し、これからも私より長く生きていくのでしょう。
と思うとすごいな~とも、切ないな~とも、いろんな感情が沸いてきます。
今から140年も前に採取された植物の標本。
こ~んな小さなものからも歴史を感じる事ができます。
これらは南仏のプロのアンティーク市で見つけたものですが、私自身は額装が苦手なので簡単でも良いからすでに額に入っているものを購入しました。
フランス製のゴールド色のシンプルな額です。
シンプルな額に似合う質素な雰囲気の植物標本です。
台紙は少し茶色がかったもので、手描きの文字を見ても分かるように20世紀に入ってからのものだそうです。
1900年代初めの頃でしょう。
この手の筆記は私も解読不明、しかも植物の学物名などは全く分からない私なのですが、植物の名前と日付は記載されているようですね。
可憐でかわいい花びら。
こちらは19世紀、記載されている通り1873年の標本です。
これは読めますね。
3月4日、植物とは言えLichensというよく苔植物と混同されやすい地衣類という菌類なんだそうです。
オーベルニュ地方のMontluconという山の湿気の多い岩山に生えていたと記述があります。
私もこんなふうにきれいなフランス語が書けたらなあぁ・・・。
今ではプロの人以外、こんなにきれいな筆記のできるフランス人はまずいないともいます。
この文字を眺めるのも歴史を感じるひと時です。
丁寧に貼り付けてあります。
もうひとつ。
多分同じ人の植物標本だと思います。
1882年モンドレにて(Mont Dore)
やはりオーベルニュ地方の山岳地帯に寄生する植物のようです。
苔。
この植物(菌類)たちは、今うちで21世紀の光と風を感じています。
長い年月、何を思ってきたのでしょう。
そして今は何を思っているのでしょう。
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